◎カギは打撃向上=現役野球部、春の大会に向け加速


(打撃練習に励む柳下主将(左)ら)


24日に鶴見大付属高で開幕する春の県大会予選を目前に控え、光陵現役野球部の練習に熱が入っている。 今年のチームのテーマは打撃意識の向上。長束監督は「初球から勇気を持って振ってほしい」と選手らを鼓舞した。

シーズン前に取り組んだのは「自分用のバットを持たせること」。 従来はチームで約30本を共有していたが、総勢17人の全選手が自分専用のものを所有することでいつでも打撃練習をできるように改善。 バランスや長さも自分に合うようにオーダーしたことから「打撃に対する思い入れが変わってきた」(長束監督)。

一方で、守備にも期待が高まる。昨夏も登板した投手陣の柱・三田村は「球数を(多く)放ってボールの精度を高めていきたい」。 投球練習では、前年よりも一日の投球数を約50球増やした。 「(試合では)テンポよく投げてリズムを作りたい」と意気込む。 ノックで安定したプレーを見せる守備の要、遊撃・田中も 「失策ゼロを目指す。守備から試合を作りたい」と貪欲(どんよく)さを見せた。


(左:投球練習中の三田村、右:挟殺練習中の田中)

授業の影響で満足な時間を取れなかったが、授業時間が短縮された今月上旬からようやく5時間強の練習時間を確保。 ただ、他の部との兼ね合いで平日はグランドの半分しか使えないなど満足な環境が整っているとは言い難い。 それでも主将の柳下は

「冬を越えて個々のレベルは確実に上がった」

と春へ向けての期待感をにじませる。

光陵現役野球部の選手・マネージャー総勢19人が一丸となり、まず狙うのは予選突破。 長い冬を越えた先に大きな花が咲くのか、見守りたい。

練習風景







(文・写真=37期・須黒佑真)