打って走って守って...ところ狭しの大活躍
40期・青木氏、駆け抜けたファーストシーズン


(「23番・青木」。ヤクルト・青木宣親選手も意識)

2008年10月25日(土)、東京都八王子市の首都大学東京グラウンド。東京新大学リーグ 3部秋季リーグ戦で、首都大学東京が全日程を終了し、9勝1敗の戦績で見事優勝を飾りました (→参考ページ)。 この首都大学東京の5季ぶりとなる3部優勝には、今季から戦力として加わった 1年生が多く活躍。光陵野球部40期の青木秀樹氏もその一人でした。 開幕戦から1番右翼のレギュラーとして定着し、打率.378(37打数14安打)の好成績。 同部コーチも「青木の存在が大きかった」と認める活躍で、 チームに勢いを与える切り込み隊長として優勝に大きく貢献しました。

40期・青木氏は高校2年から中堅手のレギュラーとなり、2006・2007年の2年連続、夏の大会初戦突破に貢献。 シュアな打撃を持ち味として40期のチームでは1番打者・3番打者として活躍いたしました。 現役合格した首都大学東京(前身の東京都立大学)工学部で勉学と野球に励む大学1年生です。

東京都立大学の硬式野球部は、かつて光陵野球部OBも在籍したチーム。 大畑裕嗣氏(9期)・矢代卓氏(10期)らが在籍した昭和50年代には1部リーグにも所属。 光陵野球部の長束俊尚監督も東京学芸大学在学時代に対戦経験のある、伝統あるチームです (→参考ページ。三氏のお名前も。)。 現在3部に低迷はしますがこのたび優勝。2部昇格を当面の目標に、日々努力しているチームです。


10月11日(土)の東京理科大戦観戦で会った際、および、リーグ戦終了後に電話にてお話を 聞かせていただきました。

(25期・山口陽三編、写真も)

山口 がんばってるみたいじゃん。
青木 ありがとうございます。
山口 大学の公式戦はリーグ戦でおもしろいでしょう。
青木 はい、おもしろいです。
でも期間が長いので大変ではありますね。毎週試合がありますし。
山口 高校と大学でどう違う?
青木 はい。練習は高校の方がきついですね。毎日ですし。
今は火・水・金が練習。授業が6時半まであるときもあって
そういう日は自主練もできないです。
山口 工学部で、学科は?
青木 機械工学です。
山口 機械というと、ロボットとかも作るの?
青木 上に進んでいけばそういうこともすると思います。
山口 (話は変わって)
3部リーグ戦はどう? 正直、もう少し高いレベルでやりたいでしょう。
青木 そうですね。8月に2部のチームとオープン戦をしましたが
そういうチームのエース級と対戦すると、やはり「違うな」
と感じます。
(以下、10月25日、リーグ戦終了後)
山口 優勝おめでとう。俺の母校(東京農工大学)を抑えての優勝。(チクリ)
青木 はい(苦笑)。ありがとうございます。
山口 まあ、試合を見てみて、今季は首都大の方が強かったよ。
青木 ありがとうございます。
山口 1シーズン終わってみて、どう?
青木 序盤に肘を故障して投げられず。長いシーズンで調子を維持をするのが
難しいと感じました。
山口 メンバー入りしていきなりの優勝だけど。
青木 自分でもびっくりです。野球人生で優勝自体が初めてなので。
山口 俺も大学2年のとき、そこ(同リーグ3部)での優勝が初めてだったよ。
チームは盛り上がってる?
青木 まだ、来週の入れ替え戦で勝つまでは...
山口 そうだね。優勝だけが目標じゃないもんね。
その入れ替え戦(11月1日〜、対日本大学生物資源科学部)に向けては?
青木 ヒットを打つことも大事ですが1番打者で後ろにいい打者がいるので
なんでもいいからチャンスを作って後ろにつなぎたいと思います。
山口 今季の成績、打率.378ということだけど...。
満足? 正直、もっといけたのでは?
青木 もうちょっといきたかったですね。折り返しくらいの時期で連戦も
あったりして体がきつくて調子を落としてしまって...。
山口 (連戦の)2試合くらいで体がきついとか言ってちゃダメだぞ。
まあそのへんも鍛えてがんばってよ。
青木 はい。
山口 最後はメッセージ的になるけど...。
このくらいのレベルだとある程度できてしまうのよ。
でもそれで伸びずに「あの選手、1年生のときが1番よかったね」
となるのはけっこうあるからさ。そうはならないようにがんばってよ。
青木 はい。ありがとうございます。がんばります。
山口 まずは入れ替え戦だね。がんばって。
青木 はい!

長束監督のコメント

彼と最初に会ったのは中3の秋。丁度この時期だった。すでに光陵受験を決めてはいたが、 体も細く華奢な印象であった。

入学と同時に入部した彼はぐんぐん実力を発揮し始めた。南ボーイズでプレーしたこともあり、 打球に対する判断やボールを捕らえる力は群を抜いていた。

高校2年生の夏、上級生のレギュラーが直前に怪我をしたこともあり、センターとして抜擢され 桐光学園戦に先発出場した。その試合の経験が新チームでも遺憾なく発揮され中心選手として活躍した。 常に冷静でチームが苦しい状況になってもリーダーシップを取りキャプテンをサポートしてくれた。

奇しくも私の出身大学と同じリーグで私の現役時代は対戦したこともあるので 是非とも早期一部復帰のためにこれで満足せずチームに貢献して欲しいものです。 大学生活と野球の両立は大変かと思いますが、多くの先輩と同じように道を切り開いて下さい。 現役選手と共々益々の活躍を期待しています。

また、陵球会の皆様、日頃ご支援ありがとうございます。大学で野球を続ける選手も 増えて来ました。光陵高校野球部同様応援よろしくお願いします。



打席にて


ナイスバッティング


サインをうかがう


セーフティバント


リード

高校時代の青木氏(背番号8)


青木氏の紹介(首都大学東京野球部)

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