古豪に現れた新星、初登板初勝利!
39期・香取氏、衝撃の大学野球デビュー


(高校時代の香取投手)

2008年8月30日(土)、ゲリラ豪雨渦中の一日。神奈川大学野球連盟の秋季リーグ戦が開幕を迎えたこの日、 同連盟2部リーグ戦の横浜国立大VS東京工芸大戦で、光陵高校野球部OBが衝撃の デビューを果たしました。

2008年8月30日 神奈川工科大KAITスタジアム
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
横浜国立大 0 0 1 2 0 0 0 0 0 1 4
東京工芸大 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3
(延長10回)

39期・香取宏昭氏は高校時代にエースとして活躍。公式戦通算5勝5敗、粘り強い投球で39期の投手陣を ほぼ一人で支えました。高校卒業後、1年の浪人時期を経て今年の春に横浜国立大に入学し、 入学とともに硬式野球部に入部。投手陣だけで10人を超えるチーム構成の中、 チームにとって大事な開幕戦となったこの日の試合で8回から登板。 3イニングを無失点に抑える好投を見せました。数十年を超える歴史を持つ古豪ながら 近年は2部に低迷する横浜国立大。前期2部優勝校としては予想外の苦戦となった一戦でしたが、 1部昇格を目指す大事なシーズンの初戦を、新星の1年生の力で飾った形となりました。

香取氏にとって初めてのリーグ戦で、初登板初勝利。衝撃のデビューは チームの大事な開幕戦勝利にも結びつき、まさにチームを助け、自身にも自信をつける 記念すべき登板となりました。


今回、残念ながら記念すべき初勝利の目撃はできませんでしたが、後日電話にて 取材させていただきました。

(25期・山口陽三編、写真も)

山口 まずはおめでとう。
香取 ありがとうございます。
山口 公式戦は初登板だったのかな?
香取 いえ、8月の関東甲信越国公立大会で2試合登板していました。
山口 なるほど、初めてではなかったのね。
緊張はした?
香取 はい。同点で打たれたら負け。緊張しました。
山口 裏だから点取られたらサヨナラだもんねぇ。
でもそんな場面を任されるなんて信頼されてるんだね。
香取 けっこうフォアボールを少なくできているんで、
そのあたりを評価してもらえていると思います。
山口 競っている場面はフォアボール、痛いもんね...。
チーム状態はどう? 思ったより苦戦の初戦だったのでは?
香取 そうですね。初戦ということもありますし雨もありまして。
でもこれから乗っていけると思います。大丈夫です。
山口 (話は変わって)
横浜国立大で野球をするために進学したと聞いているけれど、
半年弱たってみて、どう?
香取 野球と勉強を両立できると思って選びました。
高校と比べてレベルが高いですね。投手もほとんど130km/hは超えて。
練習は毎日あまり変わらずで、守備中心のメニュー。
量は高校のときより少ないかもしれませんが各自工夫しながら
やっています。
山口 (高校の)先輩・同期・後輩もそうしてあちこちでがんばってるよね。
香取 はい。今日はたまたま青木(40期、首都大東京)に会いました。
今週末にリーグ戦が始まるそうです。
山口 青木の試合も見に行こうとは思ってるんだけどね。
先輩(38期・宮下、横浜市立大)との対戦もあるかもね。
香取 できれば対戦したくはないですが...対戦があれば楽しみですね。
山口 最後に目標などは?
香取 チームはこの秋に2部で優勝し、入れ替え戦に勝って、
来春に1部でプレーすることを目標にしています。
それに少しでも貢献できればと思います。
山口 横浜国立大と言えばほとんど1部にいたチームだからね。
少しでも早く上がって長く1部でできるようにがんばってよ。
香取 はい、がんばります!

まだまだ始まったばかりの香取氏の大学野球生活。
横浜スタジアムでの登板を心待ちにしたいと思います。


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