2006年9月17日(日)、横須賀市走水にある防衛大学キャンパス内野球場。 神奈川大学野球連盟2部第2週第2日。世間からほぼ注目を浴びることがないであろう この舞台で、光陵高校野球部OBが、静かに、確実に大学野球界での第一歩を記しました。
38期・宮下勲氏は今年横浜市立大に入学した大学1年生。入学とともに野球部に入部し、 事実上初めて迎えたリーグ戦となる今季、開幕カードとなる東京工芸大との第2戦で 代打で初安打を放ちました。横浜市立大が先勝して迎えた第2戦、1-4と劣勢の展開の 8回裏無死1塁で宮下氏が代打出場。一二塁間をやぶって好機を広げてこの回の2得点に結びつけました。 チームはさらに9回裏に2点を取って逆転サヨナラ勝利。自身、大学野球での初安打となった この1本は、チームの勝ち点1にも大きく貢献する1本となりました。
38期の宮下氏は高校3年夏の大会では県横須賀高校の前に1回戦敗退。4番・捕手として 先発出場した自身も2打数無安打に終わり、守っても大量失点。力を出し切れずに 高校野球を終える結果となってしまいました。他方、入部した横浜市立大の野球部は 神奈川大学野球連盟で通算13回の優勝を数える古豪ながら近年は低迷して現在は2部に所属。 高校での悔しさからもう1度真剣に野球に取り組もうとする宮下氏と、 下部から這い上がろうとするチームとが、妙にマッチするようにも感じます。
宮下氏のさらなる活躍を期待したいと思います。
(25期・山口陽三編、写真も)
山口 | おめでとう。 |
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宮下 | ありがとうございます。 |
山口 | 昨日(第1戦)は? |
宮下 | 6番DH(指名打者)で出ましたが4タコでした。 |
山口 | 今日もスタメンかと思って来たのに。 |
宮下 | 今日はDHを使わない布陣なので。 でも4タコじゃどのみち出られなくて仕方ないです。 |
山口 | じゃあ今日がリーグ戦初安打? |
宮下 | そうですね。 |
山口 | 見られてよかった。 2部も思ったほどレベル低くないね。 |
宮下 | はい。(1部から落ちてきた)横浜国大も先週1敗しています(防衛大戦)。 来週横浜国大戦です。面識はないけれど清水さん(35期、健志氏)もいますし。 そこで勝ち点取れば先も見えてくるかと。 |
山口 | 大学で野球やることは決めていたの? |
宮下 | 東京の私立大ならやっていなかったと思いますけれど 横浜市大なんで、やることにしました。 |
山口 | 最後に、目標などは? |
宮下 | 1部に上がります。そのためにやっているので。 |
円陣にて(5番)
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代打の準備
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次打者席にて
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打席で投球を待つ
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一二塁間安打
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サヨナラで盛り上がる
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